半世紀ほど生きて、その半分ほど釣りをした。
ほとんど釣りのために暮らしていたので、荷物の大半を釣り道具が占めていた。
手放した道具も多いが、まだ余りある。
息子が大きくなって
やっぱり自分の分身に道具をつなぎたい。
そう思って息子を釣りに誘った。
その日は息子に釣らすのがメイン。
ハードルアーがいいか?ソフトルアーで粘ってみるか?
やはり釣り初心者には生き餌がいいか…撒き餌を用意した。
初めて生き餌を使ってバスを釣る。
独身のときは「反則」として絶対やらなかった。
歳をとったのか?親バカなのか?たぶん両方だ。
親の思惑通りに事は進まない!
子供が思い通りに育たないのと同じだ。
釣り始めて数分で釣りに飽きた息子は秘密基地を作り始める。
それでも何とか一匹釣らせてやりたいと親だけ頑張ってみる。
すると気の毒に思った孝行バスが口を使ってくれた。
ほとんどの作業をやってあげて、最後の取り込みだけ息子がやった(笑)
小さな一匹だったが、
初めて息子が釣った大切な一匹だった。
しばらくして息子が
「おとうさんもおやつにしよう」と
秘密基地に誘ってくれた。
ふたりで息子が用意したおやつを食べた。
息子の食いつきが悪かったので
無理せず、夕方前に帰ることにした。
帰りの車で無理に誘った息子に
「今日は無理言ってすまなかったな」というと
「お父さんが愉しそうだったから、いいよ」と返事があった。
車中で泣きそうになった。
この子の親でよかったと思う。
2013年3月25日
同じ野池で釣った50㎝バス!
サスペンドバスをシャッドで狩る。
3年間同じ条件(時期・場所・ルアー)
パターンフィッシングを垣間見た瞬間だった!
コメント 0