メガバスの伊藤社長は確か理工学の博士号を持っていたと記憶している。
イマカツの今江社長は関西屈指の有名大学、関関同立を全て受験し合格している超天才児だ。
そんなふたりを持ってしてもバスたちはこう言わしめる。
理工学博士に「俺としたことが…」
超天才児に「絶望や…ここがあかんとは…」
試験で高得点を取る、スポーツで前人未到の記録を出す。
そんな秀才・天才たちをあざ笑うかのようにバスたちは天才たちの挑戦をヒラリとかわす。
バスフィッシングは自然との戦いでもある。
フィールドの状況、風向き、水温、気候、季節、そのほか気になることは全部だ!
全てを見極めてバスの居場所を探すゲーム。
予想が外れれば白紙からもう一度考え直す。
見えない相手に時間だけが過ぎていく。
夏は灼熱の太陽に焼かれながら、砂漠のダイヤを求める。
冬は感覚を失いながら、積雪のパールを探し出す。
次第に疲労が蓄積し体力が奪われ、
最後は思考が停止していく中で微かなアタリが期待に変わる。
そして一匹のバスが絶望を希望に変えてくれる。
そうやって僕たちバサーは作られていく。
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